梁山泊倶楽部

山岳会の会長やってます♪

魅惑の残雪期の大杉林道漫歩「尾瀬御池~会津駒ケ岳縦走」(2018.5.3-5)梁山泊倶楽部

 尾瀬国立公園に属する会津駒ケ岳、2018年ゴールデンウィークを尾瀬御池から会津駒ケ岳へ続く大杉林道、富士見林道を残雪を楽しみ、5月の降雪に苦しみながら稜線漫歩を楽しんだ。

 茨城県山岳連盟加盟「梁山泊倶楽部」恒例の、ゴールデンウィーク利用の残雪を楽しむ登山を決行した。2018年黄金週間、事前の天候予測は芳しいものではなかった。参加メンバーも決まり、「エーイ、ままよ!」のいつもの気軽さで、我らの巣窟(本拠地)、水戸市からすべて一般道(高速道がないので)を利用して、幾十回と通い詰めた“南会津の山”目指して愛車デリカを走らせた。参加者は梁山泊倶楽部の爺、同じ倶楽部の重鎮ヒーさん、茨城岳連の仲間ウエさま、ナデシコさんの4人であった。宿泊場所は、1日目4人共に「尾瀬御池ロッジ」、2日目ヒーさんのみロッジ連泊、爺ら3人は「会津駒ケ岳/駒の小屋」である。ヒーさん曰く(いわく)、「1日は麓の“桧枝岐村の民宿”で温泉三昧したい」。これが難題であった。連休中の稼ぎどき、一人宿泊はお断りだそうだ。ある宿では、“一人の場合は一部屋、二人分の料金です”ということなのだ。まあ、都会のビジネスホテルなら、ちっちゃな部屋がたくさん並び、おひとり様だろうが、カップルだろうが泊めてくれるのだが・・・・。
 当初の計画では、3日(初日)に御池登山口より入山し、大杉林道を北上して東電巡視道分岐(使用不可だが「避難小屋」あり)付近で、棺桶(簡易雪洞=棺桶型に雪を掘って上部にシートを掛ける)にて仮眠、4日(2日目)、会津駒へ向けて残雪の尾根(稜線)漫歩のはずであった。しかし、先述の天候予測から判断し、4日に尾瀬御池から一気に会津駒ケ岳(駒の小屋)まで縦走することとした。
 そこで、第1日目(5月3日)は、ゆるゆると、行く道々(みちみち)を物見遊山気分とした。今回は、過去に数十回も通いながら、まっしぐらに“真白き峰”を目指していたが、今回は悪天候が幸いして、南会津地方に残された風物を見学することができた。芳しからざる天候に感謝せねばなるまい。第一番目は「水引茅葺集落」、第二番目は「前沢曲屋集落」の2か所を見学することができた。(この二つの集落については、別途UPする予定)
 まずは、本命の「尾瀬御池~会津駒ケ岳縦走」の様子を、会長(爺)のblogをご覧の皆さまへ写真を中心に報告する。

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2018.5.4 am4:35 尾瀬御池ロッジ(桧枝岐村営)出発
 我らの仲間“ヒーさん”が車両回送を買って出てくれた。福島県側の尾瀬への玄関口、「御池~沼山峠」へのバスはまだ運行されていない。したがって、「桧枝岐村~御池」の路線バスも運行していないのだ。幾つもの縦走案を練りながら、爺のみ御池から回送してキリンテから入山(2人のみ御池から)なども思案した。思いあぐねていたときに、梁山泊倶楽部の重鎮「ヒーさん」から、車両回送参加の申し出があり、“渡りに船”でお願いしたのだ。
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2018.5.4 am4:38 御池ロッジ前(国道352号=奥只見・小出方面)の通行規制バリケード
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2018.5.4 am4:46 国道352沿いの「御池登山口」、会津駒への縦走登山開始
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2018.5.4 am5:32 御池登山口から大杉岳への残雪の道を行く二人
 登山口を出発してまだ30-40分程度の場所である。最初は緩傾斜でルンルン気分の登行であった。
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2018.5.4 am6:10 大杉岳直下の少し急な斜面にてアイゼン装着
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2018.5.4 am6:10 来し方を振り返ると「燧ケ岳」の雄姿が眼前に浮かぶ
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2018.5.4 am6:42 大杉岳への残雪多き斜面を行く
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2018.5.4 am7:11 大杉岳山頂(1921m)と思われる場所
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2018.5.4 am8:35 東電送電線巡視用避難小屋(1871m)
 大杉岳を過ぎてから天候は下降の一途、周囲は乳白色のガス(霧)で包まれ、急激な気温の低下に襲われはじめた。入ることのできない巡視用避難小屋ではあるが、ガスの中を歩む我らの大きな目印になる。それにしても、我等登山者には使用できない高い場所に設置された特定避難小屋だ。鉄組の塔をよじ登らねば小屋の入口にさえ行き着かない構造である。恐らく、どんな大雪の年でも、絶対に避難小屋が埋まらないように、そして一般登山者に使用されないように造られたシロモノである。この小屋の下に、囲いだけでも造ってくれたら、遭難事故の何パーセントかは防げるであろうに・・・・。と思うばかりだ。
 我等は、この寒気に耐えるべく、雨具を着て、目出帽なども装着した。15分ほどの所要時間で、この巡視道分岐を後にした。
【巡視道分岐から先の道迷い】 
 巡視用避難小屋で装備を整えている頃から、細かな丸くて小さな雪が肌を刺すように頬となく、鼻となく、装着したゴア雨具兼防寒具に叩きつけるように、吹きすさんだ。五里霧中がピッタリの、我らの進むべき進路は、まさに手探り状態であった。今まで利用させてもらっていたトレース(昨日のもの=会津駒から御池への踏み跡)も、真冬の粉雪のような白い魔界に覆われて見えなくなった。ウエさまのスマホGPSアプリを活用しながら、現在地を確認しながら雪中行軍した。地形図(1/25000)をしっかり確認しながら進めば、決して間違うことはないのだが、アプリ優先歩行が仇となった。上空の高圧線の下を過ぎる頃から樹林帯に入り、広い尾根と緩傾斜地形が道迷いを起こしてしまうのだ。我らは、30-40分、右側が切れ落ちている地形を辿っているつもりであったが、次第に左側に旋回してしまい。幾度か、元の位置に戻りながら、また、同じ過ちを繰り返した。NETの山行情報をプリントしてもっていたが、そこには以下のように書かれていた。(7月の御池~会津駒縦走記録)
 ※『発電避難小屋から平坦な道を進むと、下りに差しかかります。残雪の中を横切り、樹林帯へ入ります。登山道は、その後大津岐山に向かって左上方に上がっています』
 右側が切れ落ちている尾根を見つければよいのだが、なにせ樹林帯である。巡視道鉄塔まで戻るか、今宵の宿/駒の小屋へ行き着かないのでキャンセルする」と電話を入れるか・・・。3人の知恵を絞りながら、2回目に誤った場所まで戻り、1/25000地形図、NET情報などを再検討した。右手の切れ落ちた尾根を求めて、右へ右へと戻り、白く広い場所を見つけて、傍まで行ってみた。そこには、真新しいトレース(踏み跡)があった。我らと進行方向が同じ、会津駒方面へ向かう男女(大きい靴跡と小さい靴跡)のものであった。しかも踏み跡が少しも崩れていない。ほんの数十分前に踏んだものであった。確かに、右側が大きく傾斜した尾根であった。我々は、だだっ広い尾根を左傾斜に下りながら進んでしまい、道迷いをしたようだ。ともかく、ルートが判明したのだから、まずは大津岐峠へ向かうことにした。
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2018.5.4 am10:05 真新しいトレース(会津駒方面へ向かう靴跡)を見つけた
 黄色いヤッケのナデシコさんの先に続くのが、真新しいトレースである。恐らく、この大杉林道コースを熟知した御仁たちであろう。天光を得て、我等3人前進を決めた。
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2018.5.4 am10:16 新たなトレースを追って残雪の尾根を進む
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2018.5.4 am10:52 大津岐峠へ向かう細い尾根を行く仲間
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2018.5.4 am11:47 もうそろそろ大津岐峠に着きそうな頃

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2018.5.4 am11:57 やっと大津岐峠に着いて笑顔の二人
 駒の小屋予約の際に、「今年は雪が少ないですヨ!」と知らされた。爺は、3度この大津岐峠からキリンテへ下山するルートを使用したが、3mとか4mあるという、この道標を目にしたことはない。いつもなら雪の下である。この小雪が、この先の尾根道(富士見林道)通過に難渋を強いることになろうとは・・・・。
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2018.5.4 pm0:01 雪庇状の斜面横の細い登山道を行く
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2018.5.4 pm0:32 先の見えない富士見林道尾根を行く
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2018.5.4 pm0:26 険しい尾根を険しい顔で進む
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2018.5.4 pm1:59 もう駒の小屋間近なところへ来たはずだ!
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2018.5.4 pm2:00 知ってか知らずか懸命に急傾斜を登る二人
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2018.5.4 pm2:08 山小屋の屋根(実際はトイレ棟)が見えた
 富士見林道を北上する場合は、急傾斜の尾根を登り切ると、あの三角屋根が見えてくる。我らが何年か前の3月に、桧枝岐村の滝沢登山口から登った時のように、濃霧や吹雪で視界不良の場合には、尾根を登り切っても、山小屋の屋根が見えない。さらに、右手15度方向へ直進しなければ山小屋に辿り着くことはできない。
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2018.5.4 pm2:10 念願の山小屋「駒の小屋」へ辿りついた
 左側が先ほど見えた三角屋根のトイレ棟。右側が我らの今宵の宿り「駒の小屋」である。苦労したが、“念願の御池から会津駒縦走”を果たした。
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2018.5.4 pm2:15 先着したウエさま、ナデシコの両名が爺を待っていた!
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2018.5.4 pm4:00-4:30 駒の小屋わきから来し方を見る
 燧ケ岳の麓「御池」から「会津駒ケ岳」への縦走路。しかも、残雪期の大杉林道、富士見林道を踏破した。途中、道迷いなどアクシデントもあったが、メンバーの知恵と思いやり、協力によって、無事、今宵の宿り「駒の小屋」へ到着した。
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2018.5.4 pm4:00-4:30 踏破した雪の尾根を振り返る①
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2018.5.4 pm4:00-4:30 踏破した雪の尾根を振り返る②
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2018.5.4 pm4:00-4:30 踏破した雪の尾根を振り返る③

【2018年5月5日/最終日報告】
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2018.5.5 am4:30 今日は、山小屋の眼前の「会津駒ケ岳」へ登ってみよう!
 爺の自宅での日課は早い、午前3時には起床する。もう少し夏日になったなら2時や2時30分頃に起床だ。少し前なら、請負った映像制作作業に没頭していたが、現在(いま)は、①自身の“”お肌の手入れ、②洗濯物を洗濯機にセット、③朝食準備(味噌汁の出汁=煮干しなど)仕込み、③ポット用の湯沸かし、④コーヒー沸かし(小ポット2つ)、⑤漬物2種類仕込(毎日ではない)、⑥ときどきカレー、シチュウーなどつくる・・・・、
 したがって、早い山小屋の夕食(自炊)、狭い小屋内でのおしゃべりは不可・・・・、することないので、早々に就寝となり、翌朝の起床も早くなるのだ。もっとも、爺様であるから夜中の小用も必然的に生じてくる。部屋に布団が敷き詰められている中を、他人様の足や顔など、踏みつけないように廊下に出て、小屋の外にある「トイレ棟」まで、寒気を縫ってゆかねばならないのだ。
<参考までに小屋の様子をお見せしよう>
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炊事・懇談場所でのウエさま
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炊事・懇談場所でのナデシコさん
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我らの宿所には20人程度の岳人が寝るのだ
 反対側にも同様な部屋がある。階下にも数人宿泊したようだ。
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2018.5.5 am4:58 会津駒山頂へ登りかけに撮影
 小屋を出たときに、積雪面がクラストしてアイゼンが必要だな、と、思ったのだが、戻るのが億劫であった。幸い、ピッケルを持参したので、急斜面になったころから固まった雪面をカッティングしながら進んだ。恐らく、カットしたステップ数は、200~300カットくらい切ったと記憶する。
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かなり上部まで来たが「ご来光」が始まってしまった
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2018.5.5 am5:21 会津駒ケ岳山頂
 こんな「会津駒山頂」は見たことがない。山頂の標柱がほとんど現れている。例年なら、標柱の頭だけが見える、あるいは「会」の文字のみ見える程度である。こんなに積雪が少なくて大丈夫なのだろうか。爺たちが昔通い詰めた「飯豊連峰」石転び沢の積雪は年々減少し、少し前に入山しときには、沢をパンツ姿で渡渉することにまでなってしまった。
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頂上の樹林に昨日の降雪、寒気で造形した霧氷
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会津駒山頂から中門岳への雪尾根①
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中門岳への雪尾根右斜面の樹林
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中門岳付近を望遠でup撮影
 中門岳奥にうっすら見える山は高幽山方面だろう。
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2018.5.5 am6:03 山頂より山小屋へ戻った爺の朝食
 仲間のウエさま、ナデシコさんの二人はすでに朝食が済んでいるそうだ。初めて食する「ぶっこみ飯」+もち=が今回の朝食である。軟弱の誹り(そしり)を免れない爺が、熟考した軽量食材であり、なおかつ腹持ちがよく相応のカロリー摂取ができそうだったからである。四角いコッフェル(小)は、ナデシコさん持参の装備だ。共同装備として大きめの丸い鍋(コッフェル)を背負ってきたが、食材を吟味し、数人分を数回に分けて調理すれば、不自由はしない。加えて、軽量化が図れるし、角形の良さは、湯を注ぐ際にこぼれないことだ。爺も、ひとつ購入しようかなー。
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2018.5.5 am7:07 いよいよ下山だ!小屋前で会津駒を背景に記念撮影
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2018.5.5 am7:32 山小屋から駒の池と思しきところを過ぎ、樹林帯を行く二人
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同じ場所の横位置写真
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2018.5.5 am8:21 下山路中間点の「水場」(この時期まだ水は出ていない)
 今年は“小雪”(残雪が極端に少ない)、この水場付近より下部にはほとんど雪がなくなっていた。
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2018.5.5 am9:47 麓は春「ヤシオツツジ」が美しい
 登山道の残雪が疎ら(まばら)になり、萌える若緑色が爽やかだ。
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2018.5.5 am9:48 「オオカメノキ」が純白のドレスを、これ見よがしに我らに見せつける
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2018.5.5 am9:51 滝沢登山口(上部)の名物階段まで下山
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2018.5.5 am9:56 梁山泊倶楽部の重鎮「ヒーさん」、車両回送して登山口へ迎えに来た!
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2018.5.5 m10:00 御池~会津駒ケ岳縦走終え4人全員が揃った
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2018.5.5 am10:00 梁山泊倶楽部の爺(ひとりだけの撮影クルー兼リポーター)も顔見世です!

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

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