梁山泊倶楽部

山岳会の会長やってます♪

「七時雨山(ななしぐれ)」<その2>(2017.5.3-5)梁山泊倶楽部

 2017年5月3日ー5日の山旅、梁山泊倶楽部「雪の回廊/八幡平&七時雨山山行」の記録である。

 2017年5月3日-4日を“雪の回廊を愛でながら”「八幡平の雪原&山小屋」を堪能しての続編である。「麻呂」&「ウエさま」の2名は、畚(もっこ)岳を楽しみ、「爺」は、その名の通り「八幡平」の雪原を漫遊した。それぞれの“雪の八幡平”を堪能した我ら「梁山泊倶楽部」の三羽烏は、悠久の地を今に残す「七時雨山」の麓へ、帆を上げ、三菱デリカのハンドルを切った。
 我らの向かう今宵の宿「七時雨山荘」(鉱泉宿)を目指した。そこは“何もない、悠久の地”であった。「七時雨山荘」とは、我ら、梁山泊倶楽部の面々にとって、現世ではない世界が存在した。かなりオーバーに聞こえるかもしれないが、ここ「七時雨山荘」と、周囲の雰囲気は、まさしく、石川啄木「イーハトーブ」の世界であった。貴方も、我らの人生中巡り合ったことのない空間を目にするために、是非「七時雨山荘」を訪れることをお勧めする。

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「七時雨山荘」への分岐点&ウェスタン風標識
 5月4日(木)、いよいよ啄木のイーハトーブの世界に一歩足を踏み入れるところだ。前方に見えるのが牧舎風建造物の「七時雨山荘」、その上部に、“どっかと腰を据えている双耳峰”が「七時雨山」である。周囲を見渡すが何もない、牧野(ぼくや)が広がっているだけだ。携帯電話(ガラ系)を開いてみるが・・・・・、“圏外”の表示が虚しく表示されるだけだ。さあ、何もない、この「七時雨地域」が我々の心を、どう捕まえてくれるだろうか、楽しみだ。
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「七時雨山荘」へ向かう私道から今宵の宿を見る
 どうしても牧場を営む館(やかた)へ向かう感じが否めない。現在(いま)は「温泉」と呼ぶが、実は「鉱泉」の宿、「七時雨山荘」の風呂へドボンと入るのが楽しみだ。さあ~!行くゾー!!
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常時(am6:30-pm10:00)加温の鉱泉浴室
 「爺」が“三匹の侍”中、一番乗りのドボン
 チェックインした折に、山荘(宿)の女将さんから風呂、便所、洗面所などの説明を受けた。鉱泉という名の温泉は、蒸気で常時(pm10:00まで)加温しており、湯がぬるい場合は蒸気のコックを空けて温める。熱い場合は蛇口を捻って水を入れる。
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いつもの(半)タオルを窓外のデッキに干す
 「爺」は、いつもこの小さなタオル(お手拭きのようなもの)を山行中、腰にぶら下げて歩く。沢水で顔を洗えばこれで拭く。風呂も、この小さなタオルで事足りる。モノが小さいからではない!
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部屋で寛ぐ「麻呂」
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明日の登山のために「七時雨山荘」からの登山道調査へ出発
 「七時雨山荘」から「七時雨山」登山道までのルートがわからない。然らば、ルート調査に出るしかあるまい、と「爺」は思った。風呂上りに持ち込んだ缶ビールを洗面台で冷やし、3人で思い思いに飲んだ後のことである。夕食の午後6時までは、まだ2時間ほど余裕があり、このまま酒を飲み続けていたら、夕食時に飲もうという「地酒」が不味くなる。「爺」は一人でルート調査に出かけた。やっと、登山道まで来て、七時雨山方面を見ると、牧野に樹つ木々に斜光が絡みつき、凄い「絵」になっていた。ここでも、一眼レフを持参しなかったことを後悔した。
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牧野隅の林間にやっと咲き出した花と萌木
 この地、「八幡平市古屋敷」の芽吹きはこれからだ。桜樹もまだ蕾、桜花爛漫もこれからだ。遠くに咲く花なので、何の花かは不明だ。おそらく、コブシの花であろうか、と思う。
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牧野にすっくと立つ樹木
 斜陽の陰影が良いでしょう。四方、いずれを見ても「額縁」に納まる風景だ。
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陽の光が、もう、あんなに低い位置に・・・・
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1合目の登山標識
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どの樹木をとってみても芸術作品
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牧野に咲く花&七時雨山のすそ野
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淡い光に幻想的に浮かび上がる七時雨の樹
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時々刻々と光が変化する情景を楽しむ
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もうじき日の入りとなる光を浴びた幼葉(おさなは)
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本日のルートファインデングはここまで
 もう、戻らないと、皆での晩餐に間に合わなくなる。この地、やっと雪解けが進み、牛や馬の放牧がおこなわれていない。「爺」の脳をフル回転させて、明日の車両乗り入れ地点を考える。
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本日の到達点(2合目)付近より、麓と向かいの「田代山(945m)」を展望
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田代山からハング、七時雨山荘近くの牧野に降りるパラグライダー
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「ミヤマオダマキ」(間違っているかも・・・)
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「コバイケイソウ」(花はまだ咲かない)
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「ハクサンコザクラ」(のような花)
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上の花と色違い
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pm6:00喫茶室「茶居花(ちゃいはな)」で夕食
 明日のルートファインディングより山荘へ戻り、午後6時を待って食事の場へ行った。食事は、山荘棟続きの喫茶室「茶居花」でいただくのだ。なんとも雰囲気の良い、素晴らしい場所だ。窓外に広がる牧野、ハンググライダー飛ぶ田代山などを見ながらの食事である。「茶居花」(ちゃいはな)とは、「爺」の愛する作家・沢木幸太郎さんの『深夜特急』に何度も登場する言葉だ。なんと、素晴らしい響きであろうか。
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室内の“薪ストーブ”が見事だ!
 昨夜の「八幡平陵雲荘」(避難小屋)の薪ストーブも素晴らしかったし、暖かく、チロチロと燃える赤い炎と雪原の真っ只中という、シュチエーションにより、気分よくすっかり酔いしれてしまったものだ。今日の祝宴の地「七時雨山荘」の食事処「茶居花」の薪ストーブは、また、論外のすばらしさである。おそらく、特注品ではなかろうか。今日は日中の気温上昇により、残念ながら薪ストーブに火は入っていなかった。しかし、それでも雰囲気は十分味わうことができた。『薪』といえば、先のblogにも書いたが、今回の仲間「ウエさま」宅よりたくさんの薪材を頂戴した。おそらく、まだ少しは運べば使用可能と思われる。本当に「薪」との縁が深かった山行である。
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夕食の膳(これに牛タン焼肉、ニジマスの塩焼き、汁物=蕎麦)
 どれをとっても「旨かった」。飲み、食べるに集中していたので、撮影し忘れてしまった。
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これは旨かった地酒「鷲の尾」(八幡平市大更)
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窓外の「田代山」の暮れなずむ情景&地酒に悦に入る仲間たち
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いよいよ「七時雨山」山行の開始
 5月5日(金)、この山行の最終日を迎えた。午前3時起床、3時50分頃「七時雨山荘」を車で出発。結局、昨日「爺」がルートファインディングした2合目まで、車両を乗り入れてしまった。こうすれば、「七時雨山」の北峰と南峰の両方を目指せるし、景色を撮影しながら、ゆっくりゆっくり、途中でご来光を迎えても結構素敵な映像が撮影できる・・・・・・はずであった。
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この「6合目」までは、梁山泊倶楽部「雪の回廊八幡平&七時雨山山行パーテー」が、同一歩調が守られていた。
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ご来光まぢかの気配濃厚
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七時雨山のご来光に浴した
 「爺」は、この付近で、もう、ご来光が始まると踏んだ。先行する「麻呂」、「ウエさま」の二人は、何を、そう急ぐのか(登山届行程時間が書いてあったのに)先へ先へと向かって行ってしまった。
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ご来光後の山には生命(いのち)が宿る
 陽の光が昇ってから歩き始めたのでは、この微妙な“斜光”を感じとることはできない。とくに、撮影(スチール、動画ともに)を目的に山へ入るなら、お日様が昇ってしまってからでは、何の意味もない。登る理由がなくなってしまうのだ。
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春の残雪(このデコボコ)を映像で表現できるのは早朝or夕方のみだ!
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仙人のような樹木
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南峰へ向かって一人雪原を行く「麻呂」
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「七時雨山」北峰&南峰を踏んで戻ってきた麻呂
 今回のトップである「麻呂」のみ北峰&南峰を踏んだ。予定表どおりならパーテーの全員が揃って双耳峰2山を踏むはずであった。また、この地へ行くしかないであろう。
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無事「七時雨山」を下山して2合目へ戻る
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「麻呂」と「ウエさま」の二人は未踏部分を歩いて山荘へ戻る
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「七時雨山」早朝ハイクより戻って朝食
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「七時雨山荘」に別れを告げて東北道「西根IC]へ向かう途中
 帰りは、来た道とは反対方向へ進行して東北道「西根IC]へ向かう。GPS(ナビ)の指示に従って進むことにした。ポツント1軒の民家(七時雨山荘)を出発しても、かなりの間、家らしき風景はなかった。先へ進むと、岩手県北バス『地花』バス停標識が見えた。三菱デリカを停車して運行状況(バス時刻)を見てみた。
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はは~ん!、な~るほど!
 やはり、「コミュニティーバス」であった。平日のみ、一日4本運行である。それでも、この集落にとって便利で、素敵な行政サービスが行き届いているほうだろう。
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遠望する「岩手山」と畔のタンポポを撮影
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岩手山は素敵でしょう
西根IC方面へ進行するにつれて、目前に雄大な「岩手山」が聳えたってくる。運転手の「爺」は、何度も何度も車を停車させて、カメラとビデオを手に、田の畔や、撮影ポイントまで行って何枚もの写真(映像)を撮った。その間、車中の人は、かなり不満そうにしながら「爺」が車へ戻るのを待っていたようだ。
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停車した三菱デリカスペースギアの背後にはやっと咲き出した桜、萌える木々
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幾度も車を停車して撮影した「岩手山」
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広々とした風景が堪らない
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桜と岩手山、地面のタンポポ・・・・やっと遅い春がやってきた
【七時雨山荘について】(紹介コラム)
 今回の“山旅”で、とくに印象に残った「七時雨山荘」を改めて紹介する。まずは、山荘のパンフレットから引用する。
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「七時雨山荘」パンフレット表紙
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中の見開き部分「何もないってすてきだ」がとてもよい
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見開き右下解説文を拡大表示
【ご利用の場合】
■☎   0195-72-2103
■mail  7shiguresansou@gmail.com
■住所 岩手県八幡平市古屋敷96

 ※是非、ご利用ください!(絶対にがっかりしません)
 
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