梁山泊倶楽部

山岳会の会長やってます♪

谷川岳「西黒尾根~茂倉岳~土樽縦走」(2016.6.20-21)梁山泊倶楽部

 梅雨の6月、谷川岳「土合~西黒尾根~谷川岳~茂倉岳~土樽」縦走を楽しんだ。天気予報とにらめっこの入山であったが、少しの降雨に見舞われたが、良き山仲間と良き避難小屋を得て、思いっきり楽しむことができた。梁山泊倶楽部、久々の山行であった。

 2016年6月20日(月)、梁山泊倶楽部の本拠地「水戸市」を出発したのはAM3:00。私「爺」、地元の藪を知り尽くす「麻呂」、小兵ながら普段の庭仕事で馬力UPの「クラさん」、ぴんぼけトリオの上越国境の名山への遠征であった。
 いつものように、記録写真をもとに我々の山行を情報として提供する。
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JR土合駅前広場にて出発前のストレッチをするクラさん 2016.6.20 am6:30
 午前3時に水戸市を出発、JR上越線/土合駅5:30頃到着した。谷川岳山行の出発地点だ。当初、ロープウェイを利用して谷川岳~大障子避難小屋~万太郎山~仙ノ倉山~平標山縦走を目論んでいた。ところが、RWは点検整備で6月30日まで運休中であった。急遽、茂倉岳~土樽(JRの駅)までの縦走に変更しての入山であった。
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谷川岳遭難者慰霊碑にお参りする我らの仲間am6:54
 土合駅を6:30過ぎに出発した我々は、谷川岳に眠る慰霊者を偲び、お参りをしてから登山口へ向かった。
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西黒尾根登山口を出発する我らのパーテー am7:37
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西黒尾根の急登を行く二人 am9:20
 西黒名物“高圧線鉄塔”で小休止。この付近までは難なく進んできた。
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谷川岳岩壁下部の雪渓が眩しく輝く am10:43
 小雪だった今年、上越国境付近も例外ではなかった。いつもなら、たくさんの残雪で埋まるはずの谷筋に、申し訳程度の雪がへばりついているだけであった。
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UPでとらえた黒々とした岩壁下部の黒ずんだ雪渓 am10:44
 もうこの時期になると、大陸から渡ってきた煤煙などで、真冬には純白のベールであった大切なものが、薄汚れてしまう。夏の東北“石転び雪渓”など、その最たるものである。白馬の大雪渓もまたしかり。それでも、日本国内の煤煙排出が大分規制され、爺が山を始めたころ(27~28年前)に比較すれば、よくなっているように思う。
 実は、今回のコースタイム6時間半~7時間行程のところ、爺の“脚攣り”、“ひざ痛”のために、登山開始から茂倉岳避難小屋までの所要時間10時間も費やしてしまった。普段の休憩を含め、筋肉痙攣、痛みを抑えるための休憩で3時間ほど使った計算になる。もっとも、登山届提出用の時間配分(コースタイムの1.5倍)で計画しているので、ほぼ計画どおりの時間配分ということになる。爺の歩行を待つ二人の身になったら“堪ったものではない”ということになろう。
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岩陰に咲く「イワシモツケ」が美しい am10:47
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ラクダの背 am11:17
 もうこの付近まで来ると、痛みを和らげるために休む方が多くなった。脚攣りの痛みに「ロキソニンゲル」、「漢方薬」、さらに腰にホッカイロを貼って対処する繰り返しであった。
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巌剛新道との分岐点 am11:29
 “巌剛新道”は想い出の登山道である。爺が山歩き(登山)を覚え始めた年、今は亡き弟に連れられて谷川岳へ来た。巌剛新道を辿って谷川岳山頂へ向かうはずであった。マチガ沢の登山口から入山し、巌剛新道へ入るつもりが進路を誤り、マチガ沢本谷へ入り込み、岩を登り始めて気が付き、その日は敗退した。仕方なく谷川温泉の民宿へ宿り、翌日に西黒尾根を登って山頂へ到達した苦い思い出の場所であった。
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西黒尾根上部の岩場(鎖場) pm12:12
 爺の脚攣りには本人が一番(ほとほと)参った。しかし、爺よりもいつまでも先へ進めない仲間の二人が気の毒であった。なんとも申しわけない気持ちであったが、記録写真だけは少しづつ撮影した。
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脚の痛みに耐えて登ってきた尾根道を振り返り見る pm12:12
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爺をサンドイッチに挟んで登る仲間たち pm13:17
 爺のケツをたたくのは麻呂であった。
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先導しながら爺を待つクラさん pm13:18
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やっとトマノ耳(谷川岳山頂)へ到着 pm14:14
 ほんとうに「やっとの思い」で登ってきた。彼らは爺に言う「肩ノ小屋泊りですか!」・・・・・。なんとも答えようがない。
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爺も記念写真に納まった(ちょっとピンボケだけど) pm14:39
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オキの耳山頂にて pm14:40
 結局、ここから先も予定どおり「茂倉岳避難小屋」へ向かうことにした。爺の脚攣りも、我慢すればなんとか山小屋(避難小屋)まで行き着けそうと判断したのだ。
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一ノ倉岳へ向かう途中の岩場にて(麻呂) pm15:04
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痛みで歩みの遅い爺を待つ五里霧中のクラさん pm15:04
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本当に・・・やっと到達した「茂倉岳」山頂 pm16:51
 このコース(前回は天神平までRW利用)を歩いたのは、もう随分昔である。ひと昔くらいか、もう少し前か、その間に爺も“名実ともに爺さんになった”。こんなにキツイとは思ってもいなかった。そんなに重い荷物を背負っているわけでもないのに・・・・・。彼らは、爺から“形見分け”して随分背負ってくれた。一番キツかった西黒中間で形見分けすればよかった・・・・・と思ったが、口には出せない言葉(禁句)であろう。普段のトレーニングをまったく行っていなかった天罰であろうか・・・・。
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茂倉岳避難小屋へ到着しました pm17:11
 立派な「茂倉岳避難小屋」へ到着して本当にほっとしました。脚攣りに加えてひざ痛(今までにない症状)まで発症し、どうなることかと案じていたが、なんとか仲間に助けられ、勇気づけられてここまで来ることができました。それにしても“この6月”、谷川岳(上越国境界隈)の山々はなんと素晴らしいことでしょう。登山道の周囲を埋める各種の高山植物群、新緑の眩しさ、入山者の少なさなど・・・・どれをとっても良いことだらけだ。一つだけ難点は「ロープウェイの運休」であることだけだ。恐らく毎年この時期(6月中)に点検整備のために運休となるのだろう。スキーシーズンが終了し、夏山シーズンまでの間に整備するのは当たり前だろうと思う。
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6月21日の朝食(カップ麺+もち) 2016.6.21 am4:18
 今回は少し厳しい山行になりそうなので、食事は簡素化した。昨夜は酒類+つまみ、レトルトカレー+ご飯であった。昨夜遅く(8時過ぎ)二人の登山者が山小屋に到着した。だいぶ疲れた様子であった。翌朝聞いたところ、土合~蓬峠~土樽まで(馬蹄形登山予定を道間違いして)来てから、茂倉新道(我々が下山利用の道)を登ってきたらしい。聞いて、物凄い人たちだと思った。途中で水も切れて、口を開くのも億劫なほど疲労したようだ。
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茂倉岳避難小屋の水場は1分の場所 am5:04
 山小屋から水場まで行くのは、本来なら往復1時間も必要とするのなど当たり前である。ところが、ここの水場は山小屋からたったの1分である。もっとも、ガイドブックには渇水時には枯れることもあるという。
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別棟トイレ裏に咲く「ミヤマキンポウゲ」 am5:04
 別棟トイレは2室あり、とても立派なものだ。内部はきれいに清掃され、ハエの一匹もいない。(もっとも、この付近はまだ寒く、ハエもまだ湧かないのかもしれない)チップ制になっているので、私たちも各自1,000円ずつ投入してきた。
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お世話になった茂倉岳避難小屋に別れを告げ下山の途につく am5:52
 昨日、麻呂は「蓬峠」経由で下山の心づもりであったようだが、結局、三人揃って茂倉新道を下りる。
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振り返り見る「茂倉岳避難小屋」 am5:56
 これ以上ないという絶好のロケーションに存在する。水場も近い、清潔に手入れされている。いくつかの寝袋も用意があるが、ここを目指す登山者は各自寝袋、マットなどは持参すべきであろう。
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茂倉新道を下山するクラさん am5:57
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登山道わきの「ゴゼンタチバナ」 am6:19
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「アズマシャクナゲ」が見ごろ am6:20
 とにかく花の豊富な季節だ。高山植物が好きならこの時期に谷川連峰をゆっくり楽しむとよい。ヨツバシオガマ、ウサギギク、ウマノアシガタ、その他図鑑持参でないとわからない多くの花々に出会えること請け合いである。
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関越道の排気塔が見える am6:46
 避難小屋から下山を始め、「矢場の頭」まで下らない間に目に飛び込んでくる。凄いなー!
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矢場の頭で談笑する二人 am7:33
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ガイドブックに難路と書かれる所以「松の古木」がたくさんある am8:36
 とにかくキツイ登山道を下山するのだ。岩あり、松の根を跨ぎ、大木の根元を掴み、回り込む。木の根の浮いた滑りやすそうな急坂を下り、木の枝に掴まり、段差の急な落ち葉の乗った抉れた登山道を、必死に進む。その繰り返しだ。
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やっと平地に下りた am10:22
 この途中から関越道や道路管理の建物が見える。あの高速道路の路面の高さまで下山すればよいのだ!・・・と思って進んでくると、我々が下りるのは関越道の道路面よりもずっと下部なのだ。道路のわきからトラロープが何本もぶら下がる滑りやすい登山道をさらに下り、道路ははるか上になるところまで歩かねばならないのだ。それでも、写真の場所まで来れば、あとは平行移動するだけだ。降り立ったところから蓬林道合流点まで行き、さらにJR土樽駅まで舗装道路を歩くのだ。
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蓬峠への林道との分岐点 am10:41
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JR上越線鉄橋 am11:02
 この鉄橋の右側が「清水トンネル」である。かつて日本一を誇った長いトンネルだ。ここより北方、土樽~越後中里間が“ループトンネル”になっており、谷川岳の岩壁の中をループ(真直ぐでなく大きく円を描いて走る)式になっている。スイスアルプスの鉄道(こちらはアプト=ギアをかみ合わせる)と同じ構造である。
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土樽駅に停車する鉄道整備車、旧土樽スキー場(ロッヂ) am11:11
 かつての土樽駅はスキー場でにぎわった。しかし国土開発がスキー場経営を放棄してからは、人っ子一人いないさびれた駅になってしまった。川端康成の小説『雪国』に登場する「トンネルを抜けると、そこは雪国だった」の名所である。
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現在を物語る「駅名表示板」 am11:14
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こちらは「名所案内」 am11:17
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珍しい駅舎掲示の「海抜標識」 am11:18
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電車が来るまで駅舎内でコーヒータイム am11:20
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1日5本停車の土樽駅、12:20発の電車入線 pm12:20
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かつての日本一の長いトンネルの電車音を味わい土合駅下車 pm12:29
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無人の土合駅で降りる pm12:32
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待合室の「RW運休」案内 pm12:36
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土合駅前広場に駐車した車で帰宅する pm12:38
 この後、「湯テルメ谷川」で温泉入浴して帰宅した。水戸の本拠地には午後4時過ぎに到着した。



テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

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