梁山泊倶楽部

山岳会の会長やってます♪

茨城の名山「高鈴山」「神峰山」ハイキング(爺の退職慰労会)

 平成25年4月4日-5日、梁山泊倶楽部会長こと「爺」の退職慰労ハイキングを挙行した。慰労された本人のブログへの掲載はちょっと恥ずかしいが、会員各位の心遣いに感謝しながら、その模様をUPする。
 4月4日午前10時、日立市入四間町の水芭蕉咲く“御岩神社”に集合し、まずは高鈴山へ登る。もっとも、本日のハイキングは表題のとおり爺の慰労会であり、すぐ近くの「日立きららの里」バンガローに宿泊する予定であるので、あまり疲れず、そこそこ歩いて、今宵の宴に余力を残そうという連中ばかりである。

 今回のドラマの登場人物を紹介しよう。まずは主賓の会長こと梁山泊倶楽部用務員「爺」、発起人でこの賑々しい宴の発起人兼首謀者「藪麻呂」、この謀反の片棒を担ぐ講釈師「ターさん」、好山会を引っ張り、梁山泊も掛持ちの「ウエさま」、大震災間もない福島原発避難地域にボランティア参加の「お屋形さま」、我らのために裏山から筍を掘り出し、持参してくれた農人「イーさん」、宿泊しないがハイキング参加の俄か百姓「カーさん」、やけに薬に詳しいので「ドク」ともいう。そして、夜の宴(うたげ)盛上げ隊長「ナベさん」である。まあ、どう見ても“敬老会”といえなくもない。
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高鈴山登山口の御岩神社
 高鈴山は花の百名山だけあって、この季節にはショウジョウバカマ(ショウジョウバカマ属)、イワウチワ、カタクリなどがみられる。田中澄江著『花の百名山』(文芸春秋刊)によると、「夏にはフシグロセンノウ、ソバナ、リンドウ、マツムシソウ、キキョウ、オミナエシ、ナデシコなどがみられる」と記されているが、この本が昭和55年(第1刷=初版)であるから、現在どれほどの植物が植生しているかは不明だ。著者の田中澄江さんも、いわゆる高鈴山山頂付近のことではなく、かなり広範囲の場所で見られたように記してあり、花を愛でるのであれば、そのような歩き方をしなければなるまい。また、高鈴山、神峰山そして南に連なる通称日立アルプスを歩く旅も、なかなか趣があるハイキングになると思う。
DSC_6853トリミング
御岩神社の駐車場そばの湿地に植栽された水芭蕉
 この季節になると、地元紙「茨城新聞」、NHK水戸放送局などの取材があり、水芭蕉の開花情報がもたらされる。高鈴山、神峰山は地元の裏山であり、真冬でも陽だまりハイクなどに丁度よいコースがいくつも設定されている。しかし、冬が過ぎ、春の訪れ、そして木々が萌える季節を迎えると、残雪の山を想ったり、地元の山の実りを求めて山に入るのだ。岳人たちの習い性とでもいうことだろうか・・・。
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神社参道に設けられた「ハイキングコース」案内板
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御岩神社山門で記念撮影
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苔むした倒木の根に咲くショウジョウバカマ
 参道沿いに薄紫色のショウジョウバカマが可憐に咲く。年齢のせいか、頭が悪いのか分からないが、この花の名前をいつも忘れてしまう。爺は横文字が苦手なのだ、それがカタカナ書きであっても同じで、この花の漢字名が見当たらない。私の場合は、文章(漢字)で見た(読んだ)ものは、あまり忘れたりしない。元来、本の虫で、小学校時代から夢中で本を読んでいたからだろう・・・、と思う。なぜか、この花の名を「ヒメシャジン」と言ってしまうのだ!こんなに山に登り、かなりの頻度で、この花に出会っているのに・・・・・。
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参道に鎮座する「三本杉」
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御岩山修験霊場の札
 梁山泊倶楽部は茨城県山岳連盟に加盟している。山岳連盟での岩登り講習会は、この御岩山で実施する。確かに、修験者が白装束で山駆けをするような場所である。御岩神社そのものが、そもそもこの岩山自体をご神体にしているのではないだろうか。爺は、この神社の由来を知らないので、誤っているかも・・・・。
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参道をどんどん登り詰めて岩場へと向かう
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奥まったところに賀び礼神宮の小さな社
 ここから山道に入ってゆく
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賀び礼神宮の社付近に咲くイワウチワ(岩団扇)
 イワウメ科のイワウチワ属であるこの花がたくさん見られ、奥まった岩山へ続く参道にひっそりと咲いている。私の持っている数冊の高山植物図鑑にイワウチワは載っていない。高山植物でもあるが植栽植物として珍重されているのではないだろうか。山梨県のみレッドデータブック指定のようだ。
 イワウメ科に属するものにイワウメ属、イワカガミ属があると書かれている。
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御社の前でも記念撮影
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賀び礼神宮よりしばらく行くと「注意!」看板
 私たちは当然岩壁コースを辿る。もっとも、今回は岩登りに来たのではないので、岩壁を巻くルートを行く。
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ロッククライミングの岩壁を左に見て、右を巻く
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初級者がクライミング訓練する岩場
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巻き道を登る
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岩壁上部で寛ぐ参加者
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今宵の宿「日立きららの里」を岩壁上部より俯瞰する
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アセビ(馬酔木)の花
 高鈴山、神峰山は馬酔木(アセビ)の森が多く広がっている。昔、銅山の鉱毒(硫黄など)によって、山の木々が枯れてしまい、地元の関さん等が立ち上がり、鉱山会社にその対応を迫り、長い長い年月を経て、いま山が甦ったのだ。そのころに植えた木々が桜花を愛で、馬酔木のトンネル、榊の林を現在(いま)に残したのである。是非、高鈴山、神峰山から市内丘陵の神峰公園までのハイキングコースを歩いていただきたい。昔日の、そして先人の血を吐く努力と、血のにじんだ涙の痕が、馬酔木(あせび)や榊のトンネルをくぐるとき、岳人の貴方の胸に届くことでしょう。
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アオキの実
 この季節、数々の植物が咲くが、木々のなかに真っ赤な実を誇らしげに実らせるアオキがいじらしい。ハイカーも立ち止まり、カメラを向けたくなるものだ。神峰山、高鈴山などにたくさん見られるのが、このアオキである。
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登山道に落ちている木の実
 ハイキングの楽しさは、ただ歩くことばかりではない。先ほど紹介した季節季節の山に咲く植物、木々、苔などもある。そして、強風や雨後には、木の実なども点景となる。いろいろなモチーフを、いろいろな場面で楽しめるのも、里山歩きの持ち味である。山中だからお金は落ちていないだろうが、空を仰いだり、木の間越しに見る遠くの山々、小鳥たち、地面に落ちた、生きとし生けるものの容貌(かたち)、どれもが、貴方の描こうとするキャンバスに載せたいものばかりだ。
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こんなものも絵になる「山林の境界標石」
 このような境界標石も被写体の対象となる。
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高鈴山山頂の観測レーダー、マイクロウェーヴアンテナ
 登山道からこの構造物が見えたら、高鈴山山頂はもう間近だ。昔を知っている爺の目には、何とも無粋なモノが建ってしまったことか・・・・、と思うが、これも時代の流れであろう。
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高鈴山山頂にて記念撮影
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山頂に鎮座する巨大な建造物の正体「高鈴山レーダ雨量観測所」の解説看板
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登山道わきの枯れた植物も美しい
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高鈴山風景林の標識
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いよいよ下山です!
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樹間を行くソプラノ・シンガーの柏田ほづみさん
 荘厳な御岩神社の参道奥にて、柏田ほづみさんの神に届く歌声を鑑賞した。鬱蒼と茂る杉林の中で、周囲の岩峰に囲まれた文字通り神の領域での厳かで、何とも不思議な歌声が木霊していた。下山後、神社前にて柏田ほづみさんとご挨拶したが、ご本人のお姿と、山中での歌声は、まさしくマッチした素敵なお方でした。高鈴山ハイキングの大きなお土産ができました。ほんとうにありがとうございました。
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SOPRANO SINGER 柏田ほづみさん
 柏田ほづみさんのことは、インターネットでたくさんUPされておりますので、是非、そちらも参考にしてください。
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夜の部の宴
 御岩神社のすぐ近くにある「日立きららの里」バンガローにて、宿泊大宴会の幕を張った。バンガローといっても、電気、ガス、水道はもちろん、炬燵やベッド(当然、布団もある)、そして風呂まで設備されている立派なものだ。私たちはバーベキューなので、屋外で調理し、皆でワイワイ飲み食いしたが、とても楽しいものだ。年中営業なので、寒い冬でも、錦秋の頃でも宿泊が可能だ。是非、利用願いたいと思う。ただし、ものすごく広い山中園地の中にあって、管理棟までは遠く、夜間(早朝を含む)は園の入口門扉が施錠され、車を出すことができない。私たちは午前6時に帰るということで、特別に開門(開錠)してもらい帰宅した。通常は午前8時開門だそうだ。その辺は、事前相談ということになるらしい。
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歓談中の参加者
 この2日間、幹事さんや参加者にはたいへんお世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。また、山中でお逢いしました歌手の柏田ほづみさんも、各地でたくさんの方に、素晴らしい歌声を鑑賞されることをご祈念申し上げます。

テーマ:登山・ハイキング - ジャンル:旅行

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コメント

御岩神社そのものが、そもそもこの岩山自体をご神体にしているのではないだろうか。爺は、この神社の由来を知らないので、誤っているかも・・・・。磐座信仰

爺ご明察の通りです。「昔は社殿はなく、人を寄せ付けない岩が神の依代として崇められていた」由、4/1の予習時神職が話されていました。

  • 2013/04/08(月) 11:20:22 |
  • URL |
  • 藪麿 #-
  • [編集]

soprano Singer 柏田ほづみさん

 裏参道を御岩神社に下っている時、それは歌声とはわからず(日本語英語でないことしかわかりません)最初お祭りのお囃子かと思いました。薩都神社の前で女性が一人で朗々と歌っているのが見えました。ものすごい声量です。奉納するのかまたは霊気をもらってトレーニングしているのか鬼気迫りまた犯しがたい雰囲気で撮影も鑑賞も憚られました。これはプロの人だと直感しました。邪魔してはならないなと遠巻きに見てその場すぐに離れましたが・・
我々が神社内をゆっくり見物して下ってくると社務所(鳥居)の前におられた女性がおり、柏田さんでした。先に降ってこられたのでした。
お話を伺うとやはりプロでトレーニングしに東京から通ってくるのだそうです。近くでゆっくり聞かせてもらっても良かったようです。
名刺頂きました。

  • 2013/04/08(月) 12:03:42 |
  • URL |
  • 藪麿 #-
  • [編集]

ご無沙汰しております、さわこです。
時々懐かしく思い出してはココを覗いております。
わたくしゴトながら、栃木県は塩原の山間部で好き放題しながら暮らしております。(^^)
最近、やっと梅が開花したんですよ。

閑話休題。

かいちょー、ご丁寧な挨拶状ありがとうございました。
今後益々、梁山泊のご発展をお祈りしております。

【PS松崎さん】
いつかのお願い、お願いしますね。(笑)
甲武信ヶ岳1枚目の写真、見惚れました。

  • 2013/04/10(水) 21:15:17 |
  • URL |
  • さわこ #-
  • [編集]

さわこさん、お久しぶりです。どこかの山里で隠遁生活している由、まあ、好きなことして、健康増進してください。また、お逢いできる日を楽しみにしております。

  • 2013/04/14(日) 10:56:52 |
  • URL |
  • 爺 #-
  • [編集]

はじめまして。
先日 この山に 登山をしてきたものです。
この岩場は ロープなしで 登れるのですか?
半分まで行ったのですが 途中で 足をかけるところが少なくて 引き返しました。
よいルートがあれば 教えていただきたいのですが・・・。

  • 2014/03/23(日) 09:42:16 |
  • URL |
  • あなたに逢えてよかった #wKydAIho
  • [編集]

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