梁山泊倶楽部

山岳会の会長やってます♪

高杉 良作品紹介(最近、梁山泊倶楽部の爺が読んで勧める本)

 2012年の暮、現役で仕事をする傍ら、各種の本をたくさん読む。いや、多忙ななかだからこそ寸暇を惜しまず、トイレの中、電車の中、会社の送迎バスを待つ間等々、よく読んだ。なにも難しい本を読まずとも、残り少ない人生、自分の好きな(気に入った)ものを、通勤バックの中に忍ばせ、誰に迷惑をかけずに、只ひたすら読む・・・。
 とくに、いまの仕事(社史編纂)を手がけてから、高杉 良作品を選び読むことが多くなった。金融経済小説を書いたら右に出るものはいないと評される著者の作品は、仕事のうえでも大いに役に立った。以前にもブログに書いたが、歴史上の人物が、小説とはいえ実名で登場するものが多く、一部フィクションが入るだろうが、極力、微に入り細にわたり歴史を描く、その姿勢と努力に感服するのである。ここ1、2ヶ月で読んだ本の中から、高杉 良作品を幾つか紹介する。

 高杉 良作品でも、かなり有名なものは早い時期に読んでしまったので、ここで紹介する作品は、少し馴染みが薄いかもしれない。しかし、1作品ごとに感ずるものがあり、高く低く心に響き、我が45年間のサラリーマン生活とダブらせながら読むことは、とても面白く、仕事で執筆するうえでも欠かせない読書の一つとなっていった。
高杉良「燃ゆるとき」表紙
講談社文庫刊 高杉 良著「燃ゆるとき」表紙
 マルちゃんのカップ麺でお馴染みの東洋水産 創業者を描いた小説であるが、作品を書くにあたり自ら調査した内容、つまりほぼ事実を原稿用紙に投影したものであろうことは想像に余りある。よく引き合いに出される松下幸之助や本田宗一郎のような人物であろうと想像する。嘗てのブログに掲載した大阪の某小学校図書館の書架に高杉 良著「日本興業銀行」が並んでいたように、幼きときからこのような立志伝的な人物像を、しっかりと脳裏に焼き付けておくことこそ、将来の日本国を背負って立つ青年を育てることになるであろう。爺の乗る通勤電車で、いつも本を読んでいる客は同じである。爺と同じくらいの年齢(つまりもうすぐ定年かもしくは、それに近い人)の乗客のみである。子ども等(高校生、中学生)は携帯電話で情報を得るかメール、ゲームに専念している。遠距離を電車で通学しながら、30分~1時間以上も携帯とにらめっこを年中しているだけでは、モッタイナイの一語である。
高杉良「燃ゆるとき」解説
「燃ゆるとき」解説(裏表紙紹介文)
高杉良「燃ゆるとき」奥付
「燃ゆるとき」奥付
高杉良「燃ゆるとき」作者略歴
著者 高杉 良略歴
高杉良「辞表撤回」表紙
講談社文庫刊 高杉 良著「辞表撤回」表紙
高杉 良著「辞表撤回」は、旅行業の勇JTB社員の物語である。ヒラメキ(発想)抜群社員が新商品を次々と開発し、販売と集客を成功に導いてゆく。どこの会社にもありそうな、ちょっと一般の社員とは軌道の外れた人がいるものである。だけど、自分自身の能力をしっかりとわかって行動する。しかし、会社(上司、役員など)は、既存のレールしか信じない。能力があるのに発揮できずに、埋もれてしまうサラリーマンが殆んどであるにも関わらず、主人公は並外れた行動力を発揮して、お客様のためになる商品を開発し、売り込んでしまう。同業他社も、この機会に同様な商品を市場に送り込む。主人公は、大きな失敗を繰り返すが、いままで“お客様のため”を柱に営業してきたことから、お客様が助けてくれる。わかってくれない会社に辞表を叩きつけるが、部下の能力を買ってくれる上司に引きとめられる。つまり、企業に職を求めた者(企業ばかりではないが)は、人にためすることが、自分をためすることになる、ということである。自分のことばかり考えて(立身出世を夢見て、顧客を省みない者が多い中で)、結局、天につばする人間に落ちてしまうのであろう。言いたい放題では、現在の企業内で生きることは困難かもしれないが、志として、この小説のような気概をもって勤めあげようとする努力を期待したいものだ。そのためにも、こうした良き本とのめぐり合いも大切であると思う。

高杉良「辞表撤回」解説
「辞表撤回」解説(裏表紙紹介文)
高杉良「辞表撤回」奥付
「辞表撤回」奥付
高杉良「勇気凛々」表紙
角川文庫刊 高杉 良著「勇気凛々」表紙
高杉 良著「勇気凛々」は、ある放送局(ラジオ局)へ入社し、第一級の営業マンとしての実績を挙げていた。しかし、世の中、このような出来る人間は一箇所にとどまることを良しとしない。爺のように45年間も一つの会社で勤め上げるような凡人ではない。独立して、さらには夫婦別れをしても、自分の立ち上げた会社を立派に大きくする。陰に日に、主人公の起こした商売を助ける2番目の女房。まあ、小説になるような立志伝の人というべきであろう。高杉 良は言う、伝記的小説は(本人や家族に)頼まれて書くものではない!と・・・・・。人物、志向、社会への影響、優しさ、決断力など、総合的な要素を備え、行動した実績ある人物でないと書かないということであろう。これから就職活動に入る学生、将来の自分の道を探し悩んでいる子供たちに、是非読んでほしい。

高杉良「勇気凛々」解説
「勇気凛々」解説(裏表紙紹介文)
高杉良「勇気凛々」奥付
「勇気凛々」奥付

テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

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