中央公論社発行 川崎精雄著「雪山・藪山」、手許の奥付には、中公文庫(文庫本)1080年2月10日初版、1991年5月25日3版となっている。いつも購入する古書店が奥付頁余白に鉛筆で記入する値段がないので、水戸市内原のイオンショッピングセンター内の未来屋書店で購入したものであろうと思う。

梁山泊倶楽部の会長(爺)の山行スタイルは、横山厚夫著「幾つかの山」(朝日新聞社 1980年発行 )に影響されるところが大きい。この「幾つかの山」には何人かの仲間が登場するが、その中に川崎精雄、望月達夫、山田哲郎といった御仁が名を連ねていたと記憶している。この本(「幾つかの山」)が、爺のバイブルである。したがって、爺の辞書には「日本百名山」を登ろうなどということは毛ほどもない。先の図書紹介の中に出てきた「女ひとりの・・・」が、自分にとって面白く感じられなかったのは、そのせいであるかもしれない。同じ山だって季節を変え、メンバーを代えれば何回でも、何十回でも行くのが、爺の登山スタイルであるから・・・・。
もうすぐ読み終えるのだが、ますますのめり込んでしまいそうになる。爺にとって“凄い山行”であり“第二のバイブル”である。これぞ「山行の極めつけ」であると思うし、もう少し早く十分理解して読んでおけばよかった、と、思うばかりである。
押し売りはしないし、山をやる時代背景も異なるが、山を開眼しようとする貴方へ、是非、このような山行スタイルを試みてみる時期があってもいいような気がします。再度申し上げるが「座右の書」にお加えください。