梁山泊倶楽部

山岳会の会長やってます♪

新田次郎著「縦走路・先導者」を再読、“雪呼び地蔵”と吾妻連峰の教訓(その1)

今日は、一連の新田次郎著の本から「縦走路・先導者」(短編集)の読後感を紹介する。なお、単に小説紹介では面白くないので、自らの山岳遭難寸前の経験から、『甘くみるな!“吾妻連峰”』と題して、本の紹介を主眼に、梁山泊倶楽部(関銀山の会)の写真を交えて、晩秋の登山に警鐘を鳴らす。

 新潮社発行の新田次郎著「縦走路・先導者」(新田次郎全集第二巻)、昭和49年8月20日印刷、昭和49年8月25日発行(つまり、この全集第二巻の初版本)を、当時の山爺こと私が購入して愛読した本である。したがって、再読どころか、手垢がつくほどに、何度も何度も読んだことを記しておこう。標題の「再読」は偽りと思っていただきたい。
 日本の山を愛する方々へ、是非、読んでいただき、装丁もご覧いただきたく、本の写真も掲載することをお許しいただきたい。

新田次郎著「縦走路・先導者」
新潮社発行、新田次郎著「縦走路・先導者」(新田次郎全集第二巻)
 ここで紹介するのは、この本の11短編小説の中の「雪呼び地蔵」である。もっとも、この小説は「別冊小説新潮」昭和45年春季号、同46年11月文芸春秋刊『昭和新山』に収録されたものである。(奥書より)
新田次郎著「昭和新山」
文芸春秋発行、新田次郎著「昭和新山」
 さて、本題の「雪呼び地蔵」の紹介をせねばなるまい。福島県と山形県に跨る“吾妻連峰”は、梁山泊倶楽部の本拠地(ネジロともいう)である茨城県水戸市からも、近くて良き山である。したがって、季節を変えて入山しては、無人小屋をネジロにしては山中を跋扈したものである。
 第一番目に、小説に書かれた場所や季節について説明しよう。この小説では千恵、悦子、ユミの3人の女性ハイカーが登場する。場所は福島県/福島と山形県/米沢を結ぶ奥羽本線の峠駅(昔スイッチバックの駅)から歩いて1時間10分の滑川温泉から物語は始まる。季節は、もう11月の麓では晩秋、山中では初冬であった。作中では“ハイキング”と書かれており、まさしく、この時期の悲惨な遭難物語であり、入山パーテーによくありがちな、仲間同士の心の葛藤と登場人物の性格をうまく表現した作品である。当然遭難の話であるから、当初目的の場所まで行き着いてはいない。コースを紹介すると、滑川温泉1泊、翌朝に滑川温泉ー霧ノ平ー家形山ー一切経山ー微温湯(ぬるゆ温泉)であった。あまり解説してしまうと、これから読もうとしている貴方に失礼なので、この辺にしておこう。
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